1. 用途——「何をするか」を3つ書き出す
CPU名を比べる前に、使うアプリ・作るもの・持ち歩く頻度を決めます。
同じ10万円台のパソコンでも、軽さを優先した機種、ゲーム性能を優先した機種、バッテリーを重視した機種では得意分野が違います。「パソコンが欲しい」ではなく、次のように具体化しましょう。
用途別の購入目安
| 主な用途 | メモリ目安 | SSD目安 | 特に確認するもの |
|---|---|---|---|
| Web、メール、文書作成 | 16GB 軽い用途は8GBも候補 | 256~512GB | 軽さ、バッテリー、Webカメラ |
| 学業、仕事、複数アプリ | 16GB | 512GB | 端子、キーボード、保証 |
| 写真、軽い動画編集 | 16~32GB | 512GB~1TB | 画面の色、GPU、SDカード |
| 4K動画、ゲーム、3D | 32GB以上を検討 | 1TB以上を検討 | 専用GPU、冷却、電源 |
| ローカルAI、仮想環境 | 32GB以上も候補 | 1TB以上も候補 | NPU/GPU、対応ソフト、拡張性 |
動画編集などはソフトの世代でも要件が変わります。たとえばAdobe Premiereの公式ページは、最小構成と推奨構成を分けて案内しています。購入直前に、使う予定のアプリ名+「必要システム構成」で公式情報を確認してください。
2. メモリ——2026年の一般用途は16GBを基準にする
メモリは、同時に開けるアプリやタブの余裕に影響します。
- 8GB:Web、メール、軽い文書作成中心。価格は抑えやすい一方、複数アプリや大量のタブでは余裕が小さめ
- 16GB:一般的な仕事・学習・Web会議・軽い編集まで、2026年に比較しやすい基準
- 32GB以上:動画編集、ゲーム配信、3D、仮想マシン、ローカルAIなど重い作業向け
ただし、メモリ容量だけで速さが決まるわけではありません。CPU、ストレージ、冷却、使用アプリも関係します。4GBというWindows 11の数字は最小要件であり、新品購入時のおすすめ容量ではありません。
予算で8GBと16GBに迷う場合は、使う予定のアプリ数、ブラウザータブ数、利用年数を考えます。3~5年使い、Web会議をしながら資料やブラウザーを開くなら、16GBの方が余裕を持ちやすくなります。
3. ストレージ——容量は「今あるデータ+3年分」で考える
迷ったらSSD 512GBを基準にし、ゲームや動画を保存するなら1TB以上を検討します。
- 256GB:文書とWeb中心で、写真をクラウドや外付けSSDへ逃がせる人向け
- 512GB:アプリ、更新、一時ファイル、写真に余裕を持ちやすい標準的な選択
- 1TB以上:ゲーム、RAW写真、動画素材、AIモデルなど大きなファイルを保存する人向け
カタログの「512GB」を丸ごと使えるわけではありません。OS、回復領域、初期アプリが容量を使います。さらにWindows Updateやアプリ更新には作業用の空きが必要です。
SSDを後から交換・追加できるかも確認しましょう。薄型ノートでは交換不可、交換すると保証条件に影響、空きM.2スロットなし、といった場合があります。
4. 画面サイズ——持ち運びと作業領域のどちらを優先するか
持ち運ぶなら13~14インチ、据え置き中心なら15~16インチが選びやすい目安です。
| 画面サイズ | 向いている使い方 | 確認したい弱点 |
|---|---|---|
| 11~12インチ | 小型・軽量を最優先 | 文字、キーボード、端子が小さくなりやすい |
| 13~14インチ | 持ち運びと作業性のバランス | テンキーがない機種が多い |
| 15~16インチ | 表計算、写真・動画、据え置き中心 | 本体とACアダプターが重くなりやすい |
| 17インチ以上 | 大画面を最優先する据え置き用途 | 持ち歩きには不向き |
サイズだけでなく、次も確認してください。
- 解像度:フルHD級以上を基準にし、文字の大きさはOSの拡大率で調整
- 明るさ・映り込み:明るい教室や窓際で使うなら、輝度と表面処理を確認
- 色:写真・動画制作なら、色域や出荷時調整の有無を確認
- リフレッシュレート:ゲームでは高リフレッシュレートが滑らかさに影響
- タッチ・ペン:必要な人だけ。重量・価格・バッテリーとの交換条件も確認
5. サポート期間——「安い中古」が本当に長く使えるか確認
正確な型番、OS更新の対応、メーカー保証、修理部品の入手性を確認します。
Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しました。Windowsの中古PCは、「Windows 11が入っている」だけでなく、CPU、TPM 2.0、UEFI・セキュアブートなどの公式要件を満たす機種かを確認してください。非対応機へ回避手順で導入されたWindows 11は、長期利用の購入候補として慎重に判断します。
- Windows:Windows 11公式対応、メーカーのドライバー・BIOS提供、保証年数
- Mac:正確なモデル年と、利用したい最新macOSへの対応
- Chromebook:モデルごとの自動更新期限(AUE)を購入前に確認
- 共通:バッテリー交換費用、修理窓口、延長保証、海外モデルのキーボードと保証条件
GoogleはChromeOSデバイスにプラットフォームのリリースから10年間の自動更新を提供していますが、中古品ではすでに期間を消化しています。商品名だけでなく型番から期限を確認してください。Macも「MacBook Pro」の名称だけでは判断できないため、モデル年・チップ・最新macOSの対応を確認します。
価格は「本体以外」まで含めて比べる
安い本体でも、メモリ増設、Office、外付けSSD、USB-Cハブ、モニター、保証を追加すると合計が逆転する場合があります。同じ条件にそろえて比較しましょう。
購入ボタンを押す前の最終チェック
- 使うアプリを3つ書き出した
- アプリの公式必要構成を確認した
- メモリ容量と増設可否を確認した
- SSD容量と空きスロットを確認した
- 画面サイズ・解像度・重量を確認した
- USB-Cの充電・映像出力対応を確認した
- Windows 11や最新macOSへの対応を確認した
- Chromebookは自動更新期限を確認した
- 保証期間とバッテリー修理費を確認した
- 必要な周辺機器込みの総額を比較した
参考にした公式資料
- Microsoft:Windows 11のシステム要件
- Microsoft:Windowsがサポートされていないとは
- Microsoft:Copilot+ PC総合カタログ
- Adobe:Premiereの技術要件
- Apple:MacのmacOSをアップデートする
- Google:ChromeOSの自動更新ポリシー